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クリーンルームや食品、医薬品製造工程内において使用する物流機器を選定されるとき、プラスチックやステンレス製であれば、衛生的だとお考えではないでしょうか。
確かに、木屑、紙粉、サビ等が発生しにくいプラスチックやステンレス製の物流機器は素材的にゴミやコンタミの発生を低く抑えることが出来ますが、それはあくまで衛生的な物流機器の前提条件であり、十分条件とは言えないのではないでしょうか。
プラスチックやステンレス素材の物流機器自身からゴミやコンタミが発生しなくても、物流機器にはゴミやコンタミが付着します。また長期保管時には、虫や蜘蛛の棲家になることさえあります。本当に衛生的な物流機器とは以下の5つの条件を満たすものではないでしょうか。
ゴミやコンタミを付着させない。あるいは堆積させないためには、物流機器の構造がシンプルであることが必要です。凸凹や穴のある構造ではゴミやホコリがそこに堆積してしまいます。また、プラスチック素材を使用する場合には、静電気対策を講じる必要があるかもしれません。
例えば市販されているパレットを積み上げて保管している場合、多くの死角が出来てしまいます。これらの死角にゴミやホコリが溜まったまま放置されたり、虫や蜘蛛の棲家になってしまうことがありませんか。衛生的に物流機器を管理するためには死角が少ない方が望ましいと言えます。異常が確認できれば直ちに除去できるからです。
衛生的な状態を保つためには定期的にメンテナンスを行う必要があります。しかし、メンテナンスは人が行うものです。キレイな物流機器はいつまでもキレイであってほしいと思うのが人情です。見た目のキレイさも重要な条件ではないでしょうか。また、物流機器が軽量であることもメンテナンス上重要です。重たい物流機器では洗浄作業自体が重労働になってしまい、メンテナンス頻度が落ちていくことにつながりかねません。
洗浄のしやすさを考える際には、2つのステージに分けて考える必要があります。洗浄工程と乾燥工程です。洗浄工程では、ただの温水や中性洗剤を使用するのであれば問題はありませんが、殺菌剤(次亜塩素酸ナトリウム等)を使用する際には、ステンレスでは腐食してしまうので耐薬品性に優れたプラスチックが最適と言えます。乾燥工程で重要なことは洗浄水が乾きやすいかどうかという視点です。表面に凹凸や穴の少ない物流機器であるほうが、洗浄後の残り水から菌が発生するリスクを抑えられます。