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プラダン(あるいはダンプラ)は、プラスチック(主にポリプロピレン)を素材として作られた中空構造のシートです。(透明なポリカーボネート製のシートも、商品化されています。)
ボール紙製のダンボールと比べて、プラダンは強度、耐久性、耐水性、耐薬品性に優れていて、主に包装材や建材、産業資材などの用途を中心とした様々な分野で活躍しています。
プラダン(ダンプラ)は、押出成型という方法で製造されています。材料を型枠に流し込み、押し出すことで、一体物のシートが出来上がります。通常のダンボールのように接着ではないので、剥がれることがなく、耐久性に優れています。また、中空構造という形状を持っているので、軽量で、且つ外部からの衝撃にも強く、製品保護に適しています。
シートに導電カーボンブラックを練りこんだ、帯電防止や導電性のプラダンもあります。
◆標準タイプ
プラダン(ダンプラ)のシートはポリプロピレンを主材料としています。ポリプロピレンは燃やしても有毒ガス(ダイオキシン)が発生しません。また、耐水性、耐油性、耐薬品に優れています。プラダンの表面には、帯電防止処理を施していますが、時間の経過や洗浄することによって帯電防止性能が低下してしまいます。
◆帯電防止タイプ
帯電防止プラダンは導電物質を材料に練りこんで成型されます。標準タイプと違い、帯電防止性能が失われることがありません。
◆導電タイプ
ダンプラ成型時に導電性の高い物質(カーボンブラック)を材料に練りこんだ、高い導電性能を持ったシートです。カーボンブラックを練りこむので、色は黒一色になります。
シートは1.5mmから5mmの厚味のものが、養生用途や通い箱として一般的によく使用されています。9mm以上のものは厚物と呼ばれ、重量物用の容器や、ボックスパレット(大型の通い箱)用のパネルとしてよく使用されます。シート厚味が30mmの特殊なシートも存在します。
◆厚物タイプ
ポリプロピレン製、一体成型で厚さ9mmから12mmのタイプです。断熱性、耐衝撃性に優れていて、木材や合板に比べ軽量です。
◆高剛性タイプ
厚物のプラダンにタルクを配合して成型したタイプです。素材に含まれたタルクが骨材の役割を持つので、通常のプラダンよりも高い剛性を持っています。
◆剛性タイプ
ポリプロピレン製シートを4層貼りあわせ、内部がハニカム構造になっているシートです。曲げに強く、縦横で強度に差が出ないので、目方向を気にすることなく使用することが出来ます。(商品名:ツインコーン)
◆高強度軽量タイプ
六角形のセルの集合体であるハニカムコアをポリプロピレンのシートでサンドイッチした製品で、単位量当たりの強度が最高峰のレベルにあります。最大厚みは30mmです。(商品名:TECCELL)
※カラーバリエーション各番号色名
1:ブルー 2:グリーン 3:ホワイト 4:ブラック 5:レッド 6:イエロー 7:オレンジ 8:ベージュ9:ダークブルー 10:半透明(ナチュラル) 11:グレー